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司法省が、アメリカでもっとも革新的かつ創造的な企業の捜査に関する情報をマスコミに漏らしたのは、適切な行為とはいえません。
マリー上院議員はいった。 だが、どの穴から情報が漏れたのかはわからなかった。
20州の司法長官たちが、司法省と隊列を組んで、各企業の書類をやりとりしていた。 ちょうど、タバコ業界への多面攻撃を成功させたときのように。
カリフォルニア、テキサス、ニューヨーク、マサチューセッツは、テクノロジー方面で豊かな州であり、B氏の財布をさぐりたいと思っていた。 ソフトウェア業界の周辺に位置する各州さえ、頼まれもしないのに隊列に加わっていた。
オハイオ州の司法長官のスポークスマン、D氏は、4月上旬にはこう語っていた。 「現時点で、われわれは、オハイオ州内でM社に対して反トラスト法訴訟を起こす予定はない」オハイオ州は、わずか数日で180度の方針転換をした。
多州にわたる反トラスト法訴訟では、巨額の損害賠償を獲得できる可能性がある。 しかも、マイクロソフトを苦しめたところで政治的なリスクはほとんどない。
再選や、もっと上の地位をめざす多くの州司法長官にとって、この2点はあらがいがたい誘惑だった。 つまるところ、おどけ者が司法長官の全国組織を〈全米野心長官協会〉と呼んだりするのは、ちゃんと理由があることなのだ。

輪縄が締められていた。 M社は、なんとか訴訟を回避しようとして、4月10日の金曜日に、司法省反トラスト局のC氏司法次官補と3時間にわたる話し合いをした。
だが、M社がその会見でいくらか信用を築いたとしても、同じ日のロサンジェルスタイムズ紙に、同社が「草の根の」投書運動に着手して、州の反トラスト法捜査に影響をおよぼそうとしているという記事が載って、なにもかもだいなしになってしまった。 いっぽう、ソフトウェア出版社協会(M社も立派なメンバーの一員だ)は、C氏に手紙を送って、M社の「救済策」を提案した。
AT&Tのときと同じように、政府がG氏の帝国を分割すればいいというのだ。 OS部門で1社、アプリケーション部門でもう1社というふうに。
協会はさらに、M社が自社製品をウィンドウズの一部として無償で提供するのを禁止したが成果はなかった。 州司法長官は愉快に思わなかった。
「コンピュータ業界の知識については、B氏氏に敬意を表するよ」ある司法長官は語った。 しかし、彼が政治的陰謀の世界に踏みこんでくるというなら、ようこそB氏さん、というしかない。
闘う準備はできている。

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